![]() 中間位置に油圧ロックを有する可変カムシャフトタイミング装置
专利摘要:
第1の位置から第2の位置に移動可能なロータ組立体のパイロット弁と、ロータ組立体が中間の位相角位置に又はその近くにあるときに制限及び/又は遮断されるアドバンスチャンバ又はリタードチャンバと連通する戻り抑制ラインとを含む内燃機関用の可変カムタイミング位相器。パイロット弁が第1の位置にあるとき、パイロット弁を通した流体の流れが遮断される。パイロット弁が第2の位置にあるとき、流体は、ロータ組立体がハウジング組立体に対し中間の位相角位置に移動されかつそこに保持されるように、パイロット弁及び共通のラインを通してアドバンスチャンバからの戻り抑制ラインと、リタードチャンバからの戻り抑制ラインとの間に流れることが可能である。 公开号:JP2011513651A 申请号:JP2010550805 申请日:2009-03-10 公开日:2011-04-28 发明作者:フランクリン・アール・スミス 申请人:ボーグワーナー・インコーポレーテッド; IPC主号:F01L1-34
专利说明:
[0001] 本発明は、可変カムタイミングシステムの分野に関する。より詳細には、本発明は、中間位置に油圧ロックを有する可変カムシャフトタイミング装置に関する。] 背景技術 [0002] 米国特許第6,814,038号明細書及び米国特許第6,941,913号明細書は、ロックピンをアクティブに制御するためにVCTシステムを制御する同一のスプールを利用する可変カムシャフトタイミングシステムを開示している。スプールのランドの位置は、ソースオイルがロックピンと、位相器のリタードチャンバ又はアドバンスチャンバのどちらかとの両方に供給されるかどうかに直接影響する。] [0003] 参照により本明細書に援用される米国特許第6,666,181号明細書は、アドバンス機械的ストッパとリタード機械的ストッパとの間に配置された中間の位相角位置でデフォルトに設定することができる可変カムタイミング装置を開示している。より詳細には、規定の全位相角範囲の中央のどこかの位置となるよう可変カムタイミング(VCT)装置に命令するために、油圧戻り抑制回路が制御弁を介して作動される。] [0004] ロックピンの制御、及び規定の全位相角範囲の中央のどこかの位置でVCTに命令するために制御弁を介して作動される油圧戻り抑制回路の制御というスプールの2つの特徴は、1つのVCT組立体に組み合わせて、スプール弁によって制御できるが、これは実用的でない。この方法に関わる問題は、1つのスプール弁に3つの油圧回路、すなわち、1つはVCTを制御する油圧回路、1つはVCTを既知の中間位置に命令する油圧戻り抑制回路を制御する油圧回路、及び1つはロックピンを制御する油圧回路があることである。このことは、スプール弁とスリーブとを非常に長くし、それらの製造が非常に難しくなる。さらに、3つの油圧回路をすべて制御弁に置くことにより、VCTの全体的なパッケージ長さが増大し、この長さは、自動車のパワートレインの厳しいパッケージ要件にうまく受容されない。最後に、すべての3つの制御回路を1つのスプール弁に置くことは、複雑かつ制限的な流れ回路をもたらし、したがって、各回路の性能を制限する。] [0005] GB2437305号明細書は、1つ又は2つのロックピンが、位相器をロック位置に戻すためにカムトルク逆転の作用下の複動ばね又は油圧回路に使用される、異なる実施形態を教示している。] [0006] 一実施形態において、位相器内の2つの一方向弁は、一方の方向又は他方の方向のトルクに応答して、オイルがチャンバから逃れることを可能にする。ロックピンの穴の各々は、ハウジングと、ベーンが存在するロータとの間に形成された隣接するキャビティにも入るオイル穿孔部によって一方向弁に接続される。位相器がロック解除されかつオイル圧力が低下した場合、一方のロックピンはハウジングに対しロータをロックし、他方のロックピンは、エンドプレートの表面に向かって延びている。ロックピンがロックされているとき、オイルは、穿孔部を通して流れ、隣接するキャビティへの一方向弁まで通過して、第2のロックピンが係合しかつロックできる位置に位相器を移動させることができる。ロックピンがロック解除されている場合、ロックピンの直径により、流体が一方向弁に流れることが防止される。このシステムは、パッシブ制御下にある。言い換えれば、他の弁は、ロックピンに作用する流体に直接影響を及ぼさない。] [0007] 他の実施形態において、2つの一方向弁が位相器に存在し、単一のロックピンに接続される。第3の穿孔部がロックピン穴内に通じ、この穴は、細いマニホールドプレートを通して位相の前部プレートのスロット内に通じる。スロットは、ベーンの一方によって選択的に覆われまた覆われない第1の孔をマニホールドプレートの他の2つの孔に接続するように働く。ロック位置で、ベーンは両方の孔を覆い隠す。ロック位置から離れる方への位相の任意の移動により、オイルは、カムトルク逆転の作用下で関連のキャビティから、一方向弁を介して対向する組のキャビティ内に流れることが可能である。一方向弁がキャビティに接続されると、他の一方向弁は、単一のロックピンの穴に接続される。ロックピンがロックされると、両方の一方向弁へのオイル供給は、両方の一方向弁に対し覆い隠される。ロックピンがロック解除されると、オイル供給がロックピンの縮径部に接続される。このシステムもパッシブ制御システムである。言い換えれば、バルブは、位相器内で又は遠隔で、ロック位置又はロック解除置にロックピンを移動させるための、ロックピンに作用する圧力に直接影響を及ぼさない。] 発明が解決しようとする課題 [0008] したがって、全体的なパッケージ長さを同一に又はより小さく維持し、かつVCT位相器の性能を高めつつ、アクティブに制御される戻り抑制パイロット弁を使用して中間の位相角位置に位相器を配置する簡単な方法が必要である。] 課題を解決するための手段 [0009] 第1の位置から第2の位置に移動可能なロータ組立体のパイロット弁と、ロータ組立体が中間の位相角位置に又はその近くにあるときに制限されるか又は遮断されるアドバンスチャンバ又はリタードチャンバと連通する戻り抑制ラインとを含む内燃機関用の可変カムタイミング位相器。パイロット弁が第1の位置にあるとき、パイロット弁を通した流体の流れは遮断される。パイロット弁が第2の位置にあるとき、流体は、ロータ組立体がハウジング組立体に対し中間の位相角位置に移動されかつそこに保持されるように、パイロット弁及び共通のラインを通してアドバンスチャンバからの戻り抑制ラインと、リタードチャンバからの戻り抑制ラインとの間を流れることが可能である。] [0010] パイロット弁は、油圧によって第1の位置に移動される。油圧は、遠隔のオン/オフ弁又は位相器の制御弁によって制御することが可能である。第1の位置へのパイロット弁の移動は、遠隔のオン/オフ弁又は位相器の制御弁によってアクティブに制御される。パイロット弁は、第2の位置にばね付勢される。] [0011] ロックピンは、位相器内に存在してもよい。ロックピンは、油圧によってロック位置からロック解除位置に移動される。油圧は、遠隔のオン/オフ弁又は位相器の制御弁によって制御することが可能である。] [0012] 他の実施形態において、制御弁がアドバンス位置、リタード位置、又はホールド位置に移動されたとき、ロックピンは、ロック解除位置に移動し、パイロット弁は第1の位置に移動されて、パイロット弁を通したアドバンスチャンバとリタードチャンバとの間の流体流を遮断する。制御弁が戻り抑制位置に移動されると、パイロット弁は、第2の位置に移動され、アドバンス戻り抑制ライン又はリタード戻り抑制ラインは、パイロット弁を通して共通のラインと流体連通し、ロータ組立体は、ハウジング組立体に対し中間の位相角位置に移動されかつ当該位置に保持され、ロックピンはロック位置に移動される。] [0013] 位相器が中間の位相位置にあるとき、ロータ内のアドバンス戻り抑制ライン及びリタード戻り抑制ラインを完全に遮断するか又は実質的に遮断して、ハウジング組立体とロータ組立体との間に形成されたチャンバ内のベーンの振動を僅かにし得る。] [0014] ロックピンは、ロータ組立体に収納され、ハウジング組立体に係合するか、あるいはハウジング組立体に収納され、ロータ組立体に係合することが可能である。] [0015] 代わりに、ロックピンを、パイロット弁の部分として形成してもよい。] 図面の簡単な説明 [0016] アドバンス位置に向かって移動する本発明の第1の実施形態の概略図である。 リタード位置に向かって移動する本発明の第1の実施形態の概略図である。 ホールド位置の本発明の第1の実施形態の概略図である。 戻り抑制位置の本発明の第1の実施形態の概略図である。 戻り抑制位置の本発明の第1の実施形態の位相器の図面である。 リタードチャンバと流体連通したリタード戻り抑制ライン及び油圧戻り抑制回路がオンである、中間の位相角位置に向かって移動する本発明の第1の実施形態の位相器の図面である。 アドバンスチャンバと流体連通したアドバンス戻り抑制ライン及び油圧戻り抑制回路がオンである、中間の位相角位置に向かって移動する本発明の第1の実施形態の位相器の図面である。 ロックピンがロック解除された第1の実施形態の位相器の断面図である。 油圧戻り抑制回路がオフであるような位置にパイロット弁が存在する第1の実施形態の位相器の断面図である。 ロックピンがロックされた第1の実施形態の位相器の断面図である。 油圧戻り抑制回路がオン又は開であるような位置にパイロット弁が存在する第1の実施形態の位相器の断面図である。 ロックピンがロックされ、また油圧戻り抑制回路がオン又は開であるような位置にパイロット弁が存在する第1の実施形態の位相器の別の断面図である。 位相器がアドバンス位置、リタード位置、又はホールド位置の任意の位置にあり、ロックピンが解放位置にあるときのパイロット弁の断面図である。 パイロット弁が第1の位置にあり、位相器がホールド位置にあり、またパイロット弁が制御弁を通した供給によって制御される本発明の第2の実施形態の概略図である。 パイロット弁が第2の位置にあり、位相器が中間の位相角位置にあり、またパイロット弁が制御弁を通した供給によって制御される本発明の第2の実施形態の概略図である。 パイロット弁が第1の位置にあり、位相器がホールド位置にあり、またパイロット弁が他の油圧手段によって制御される本発明の第3の実施形態の概略図である。 パイロット弁が第2の位置にあり、位相器が中間の位相角位置にあり、またパイロット弁が他の油圧手段によって制御される本発明の第3の実施形態の概略図である。 パイロット弁が第1の位置にあり、位相器がホールド位置にあり、またロックピン及びパイロット弁が他の油圧手段によって制御される本発明の第4の実施形態の概略図である。 パイロット弁が第2の位置にあり、位相器が中間の位相角位置にあり、またロックピン及びパイロット弁が他の油圧手段によって制御される本発明の第4の実施形態の概略図である。 ロックピンがパイロット弁に一体化されかつ油圧戻り抑制ロック回路が開放し、ロックピンの端部部分が凹部と係合しておらず、また位相器が戻り抑制回路を介してリタード方向にロック位置に向かって移動している本発明の第5の実施形態の概略図である。 ロックピンがパイロット弁に一体化されかつ油圧戻り抑制ロック回路が開放し、ロックピンの端部部分が凹部と係合しておらず、また位相器が戻り抑制回路を介してアドバンス方向にロック位置に向かって移動している本発明の第5の実施形態の概略図である。 ロックピンの端部部分がまさに凹部と整列しかつ係合しつつある本発明の第5の実施形態の概略図である。 ロックピンがパイロット弁に一体化されかつ油圧戻り抑制ロック回路が開放し、ロックピンの端部部分が凹部と係合している本発明の第5の実施形態の別の概略図である。 ロックピンがパイロット弁に一体化されかつ油圧戻り抑制ロック回路が閉鎖され、ロックピンの端部部分が凹部から解放され、また位相器がアドバンス位置に向かって移動している本発明の第5の実施形態の概略図である。 ロックピンがパイロット弁に一体化されかつ油圧戻り抑制ロック回路が閉鎖され、ロックピンの端部部分が凹部から解放され、また位相器がリタード位置に向かって移動している本発明の第5の実施形態の概略図である。] 実施例 [0017] 本発明において、油圧戻り抑制切換機能を管理するために、オフセット又は遠隔パイロット弁が油圧回路に付加される。] [0018] パイロット弁は、ロックピンに係合するか又はロックピンを解放する同一の油圧回路でオン/オフ制御可能である。これにより、VCT制御弁は、背景技術に記載した3つの油圧回路に対し、2つの油圧回路、すなわちVCT制御回路及び組み合わせたロックピン/油圧戻り抑制制御回路に短縮される。第1の位置へのパイロット弁の移動は、遠隔のオン/オフ弁又は位相器の制御弁によってアクティブに制御される。] [0019] 代わりに、ロックピンは存在せず、パイロット弁は、油圧弁手段によって又は位相器の制御弁を通した供給圧力によって制御される。] [0020] 遠隔のパイロット弁を使用する利点の1つは、遠隔のパイロット弁がソレノイドによって制限されないので、制御弁よりも長い行程を有することができることである。したがって、パイロット弁は、油圧戻り抑制モード用に、より大きな流路を開放し、戻り抑制モードの作動速度を高めることができる。さらに、遠隔のパイロット弁の位置により、油圧戻り抑制回路が短縮かつ単純化され、これによって、VCT戻り抑制モード又は位相器の中間の位相角位置の性能が向上する。] [0021] 図1〜図20は、スプール弁位置によって異なるVCT位相器の作動モードを示している。図に示した位置は、VCT位相器が移動する方向を定義している。位相制御弁は、無限の数の中間位置を有し、この結果、制御弁は、VCT位相器が移動する方向を制御するのみならず、別個のスプール位置に応じて、VCT位相器が位置を変える速度を制御することが理解される。したがって、位相制御弁が、無限の中間位置においても動作でき、図に示した位置に限定されないことが理解される。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17a 図17b [0022] 内燃機関は、エンジンの性能向上又は排出物の低減のために、カムシャフトとクランクシャフトとの間の角度を変更するための様々な機構を採用してきた。これらの可変カムシャフトタイミング(VCT)機構の多くは、エンジンのカムシャフト(又は複数カムシャフトエンジンにおける複数のカムシャフト)上に1つ以上の「ベーン位相器」を使用する。ほとんどの場合、位相器は、カムシャフト126の端部に取り付けられた、1つ以上のベーン104を有するロータ105を有し、ロータは、内部にベーンがはまり込むベーンチャンバを有するハウジング組立体100によって囲まれている。ベーン104をハウジング組立体100に取り付け、同様にチャンバをロータ組立体105に取り付けることが可能である。ハウジングの外周101は、通常クランクシャフトから、又は可能ならば複数カムエンジンの他のカムシャフトから、チェーン、ベルト又はギヤを通して駆動力を受け入れるスプロケット、プーリ又はギヤを形成する。] [0023] 第1の実施形態の図1〜図10を参照すると、エンジンバルブの開閉力によって引き起こされるカムシャフトのトルク逆転により、ベーン104が移動される。アドバンスチャンバ102及びリタードチャンバ103は、カムシャフト126の正と負のトルク脈動に抵抗するように配置され、代わりにカムトルクによって加圧される。制御弁109は、所望の移動方向に応じて、アドバンスチャンバ102からリタードチャンバ103への流体流、又はその逆の流体流を許容することにより位相器のベーン104の移動を可能にする。] 図1 図10 図2 図3 図4a 図4b 図5 図6 図7a 図7b [0024] 位相器のハウジング組立体100は、駆動力を受け入れるための外周101を有する。ロータ組立体105は、カムシャフト126に接続され、ハウジング組立体100内に同軸に配置される。ロータ組立体105は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバをアドバンスチャンバ102とリタードチャンバ103とに分離するベーン104を有する。ベーン104は、回転してハウジング組立体100とロータ組立体105との相対角度位置を変えることができる。さらに、油圧戻り抑制回路133及びロックピン回路123も存在している。油圧戻り抑制回路133とロックピン回路123は、上述のように本質的に1つの回路であるが、簡明さのため別個に説明する。油圧戻り抑制回路133は、ばね131によって付勢されるパイロット弁130と、アドバンスチャンバ102をパイロット弁130及び共通のライン114に接続するアドバンス戻り抑制ライン128と、リタードチャンバ103をパイロット弁130及び共通のライン114に接続するリタード戻り抑制ライン134とを含む。アドバンス戻り抑制ライン128及びリタード戻り抑制ライン134は、ベーン104から所定の距離又は長さである。パイロット弁130はロータ組立体105内にあり、ライン132を通してロックピン回路123及びライン119aに流体接続される。ロックピン回路123は、ロックピン125、ライン132、パイロット弁130、供給ライン119a、及び排出ライン122を含む。] [0025] ロックピン125は、ロータ組立体105の穴に摺動可能に収容され、ばね124によってハウジング組立体100の凹部127に向かって付勢されその中にはまり込む端部部分を有する。代わりに、ロックピン125を、ロータ組立体100に収納し、ロータ組立体105の凹部127に向かってばね124によって付勢してもよい。油圧戻り抑制回路133の開閉及びロックピン回路123の加圧の両方は、位相制御弁109の切換/移動によって制御される。] [0026] 制御弁109、好ましくはスプール弁は、ロータ105の穴内のスリーブ116に摺動可能に受容された円筒状ランド111a、111b、111cを有するスプール111と、カムシャフト126のパイロットとを含む。スプールの一方の端部はばね115に接触し、スプールの反対側端部は、パルス幅変調の可変力ソレノイド(VFS)107に接触する。ソレノイド107はまた、電流又は電圧を変更することによって、あるいは適用可能な他の方法によって線形制御することが可能である。さらに、スプール111の反対側端部は、モータ又は他のアクチュエータに接触し、それらによって影響を受けてもよい。] [0027] スプール111の位置は、ばね115と、ECU106によって制御されるソレノイド107とによって影響を受ける。位相器の制御に関するさらなる詳細について、以下に詳細に説明する。スプール111の位置により、位相器の動き(例えば、アドバンス位置、ホールド位置、又はリタード位置に向かって移動する)、ならびにロックピン回路123及び油圧戻り抑制回路133が開放している(オン)か又は閉鎖している(オフ)かどうかが制御される。言い換えれば、スプール111の位置により、パイロット弁がアクティブに制御される。制御弁109は、アドバンスモード、リタードモード、ゼロモード、及び戻り抑制モードを有する。アドバンスモードでは、スプール111は、流体がリタードチャンバ103からスプール111を通してアドバンスチャンバ102に流れることが可能であり、流体がアドバンスチャンバ102から出ることが遮断され、また戻り抑制弁回路133がオフ又は閉鎖されるような位置に移動する。リタードモードでは、スプール111は、流体がアドバンスチャンバ102からスプール111を通してリタードチャンバ103に流れることが可能であり、流体がリタードチャンバ103から出ることが遮断され、また戻り抑制弁回路133がオフであるような位置に移動する。ゼロモードでは、スプール111は、アドバンスチャンバ102及びリタードチャンバ103からの流体の流出を遮断し、また戻り抑制弁回路133がオフである位置に移動する。戻り抑制モードでは、3つの機能が同時に行われる。戻り抑制モードでの第1の機能は、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれかに入ることが、スプールランド111bによって遮断される位置にスプール111が移動し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除くことである。戻り抑制モードでの第2の機能は、戻り抑制弁回路133を開放するか又はオンにすることである。戻り抑制弁回路133は、ベーン104が中間の位相角位置に達するまで、アドバンス又はリタードに移動する位相器を完全に制御できる。戻り抑制モードでの第3の機能は、ロックピン回路123をベントして、ロックピン125が凹部127に係合することを可能にすることである。中間の位相角位置又は中央位置は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間のチャンバを画定するアドバンス壁102aとリタード壁103aとの間のどこかにベーン104が存在するときにある。中間の位相角位置は、アドバンス壁102aとリタード壁103aとの間のどこにでも存在することができ、戻り抑制通路128と134がベーン104に対してどこに存在するかによって決定される。] [0028] パルス幅変調の可変力ソレノイド107の負荷サイクルに基づき、スプール111は、そのストロークに沿って対応する位置に移動する。可変力ソレノイド107の負荷サイクルが約30%、50%又は100%である場合、スプール111は、リタードモード、ゼロモード、及びアドバンスモードそれぞれと一致する位置に移動され、パイロット弁130は加圧されて、第2の位置に移動し、油圧戻り抑制回路133は閉鎖され、またロックピン125が加圧されて、解放される。可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%である場合、スプール111は、パイロット弁130がベントして、第2の位置に移動するように戻り抑制モードに移動され、油圧戻り抑制回路133は開放し、またロックピン125がベントされて、凹部127と係合する。油圧戻り抑制回路133を開放し、パイロット弁130をベントし、ロックピン125をベントして、凹部127と係合させるために、0%の負荷サイクルがスプールストロークに沿った末端位置として選択されたが、この理由は、パワー又は制御が失われた場合、位相器がロック位置にデフォルトするからである。上に挙げた負荷サイクルの割合は、一例であり、変更可能であることに留意されたい。さらに、必要に応じて、100%の負荷サイクルで、油圧戻り抑制回路133が開放し、パイロット弁130がベントされ、ロックピン125がベントされて凹部127と係合することが可能である。] [0029] 図1は、アドバンス位置に向かって移動する位相器を示している。アドバンス位置に向かって移動するために、負荷サイクルが50%より大きく、最高100%に増大され、スプール111に対するVFS107の力が増大されてスプール111は、ばね115の力がVFS107の力と釣り合うまでVFS107によって右に移動されアドバンスモードに入る。示したアドバンスモードでは、スプールランド111aはライン112を遮断し、ライン113と114は開放されている。カムシャフトトルクは、リタードチャンバ103を加圧して、リタードチャンバ103からアドバンスチャンバ102内に流体を移動させ、矢印で示した方向にベーン104を移動させる。流体は、リタードチャンバ103から出てライン113を通ってスプールランド111aと111bの間の制御弁109に移動し、中央ライン114と、アドバンスチャンバ102に通じるライン112とに再循環して戻る。] 図1 [0030] 補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通してライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通してライン114に入る。ライン119aは、ロックピン125に通じ、またパイロット弁130に通じるライン132に分岐する。ライン119a内の流体の圧力は、ランド111bと111cの間のスプール111を通して移動して、ばね124に対抗してロックピン125を解放位置に付勢し、ロックピン回路123を流体で満たす。ライン119a内の流体はまた、ライン132を通して流れて、ばね131に対抗してパイロット弁130を加圧して、リタード戻り抑制ライン134、アドバンス戻り抑制ライン128及びライン129が図1と図10に示したように遮断され、かつ戻り抑制回路がオフである位置にパイロット弁130を移動させる。排出ライン122は、スプールランド111bによって遮断され、ロックピン125のベントを防止する。] 図1 図10 [0031] 図2は、リタード位置に向かって移動する位相器を示している。リタード位置に向かって移動するために、負荷サイクルは、30%よりも大きいが、50%未満の範囲に調整され、スプール111に対するVFS107の力が変更されて、スプール111は、ばね115の力がVFS107の力と釣り合うまでばね115によって左に移動され図のリタードモードに入る。示したリタードモードでは、スプールランド111bはライン113を遮断し、ライン112とライン114は開放されている。カムシャフトトルクは、アドバンスチャンバ102を加圧して、アドバンスチャンバ102内の流体をリタードチャンバ103内に移動させ、矢印で示した方向にベーン104を移動させる。流体は、アドバンスチャンバ102から出てライン112を通ってスプールランド111aと111bの間の制御弁109に移動し、中央ライン114と、リタードチャンバ103に通じるライン113とに再循環して戻る。] 図2 [0032] 補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通ってライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通してライン114に入る。ライン119aは、ロックピン125に通じ、またパイロット弁130に通じるライン132に分岐する。ライン119a内の流体の圧力は、ランド111bと111cの間のスプール111を通して移動して、ばね124に対抗してロックピン125を解放位置に付勢し、ロックピン回路123を流体で満たす。ライン119a内の流体はまた、ライン132を通して流れて、ばね131に対抗してパイロット弁130を加圧して、リタード戻り抑制ライン134及びアドバンス戻り抑制ライン128が図2と図10に示したようにライン129から、かつ互いに遮断され、また戻り抑制回路がオフである位置にパイロット弁130を移動させる。排出ライン122は、スプールランド111bによって遮断され、ロックピン125及びパイロット弁130のベントを防止する。] 図10 図2 [0033] 図3は、ホールド位置の位相器を示している。この位置では、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは50%であり、スプール111の一方の端部に対するVFS107の力は、ホールドモードのスプール111の反対側端部に対するばね115の力と等しい。ランド111aと111bは、ライン112と113への流体流をそれぞれ遮断する。補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通してライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通ってライン114に入る。ライン119aは、ロックピン125に通じ、またパイロット弁130に通じるライン132に分岐する。ライン119a内の流体の圧力は、ランド111bと111cの間のスプール111を通して移動して、ばね124に対抗してロックピン125を解放位置に付勢し、ロックピン回路123を満たす。ライン119a内の流体はまた、ライン132を通して流れ、ばね131に対抗してパイロット弁130を加圧して、リタード戻り抑制ライン134及びアドバンス戻り抑制ライン128が図3と図10に示したようにライン129から、かつ互いに遮断され、また戻り抑制回路133がオフである位置にパイロット弁130を移動させる。排出ライン122は、スプールランド111bによって遮断され、ロックピン125及びパイロット弁130のベントを防止する。] 図10 図3 [0034] 図5、図6、図7a、図7b、図10は、中間の位相角位置に向かって移動する位相器を示している。図4a、図4b、図8a、図8b、図9は、中央位置又は中間の位相角位置の位相器を示している。可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%である場合、スプールは戻り抑制モードにあり、パイロット弁130がベントされ、油圧戻り抑制回路133は開放又はオンであり、ロックピン回路123はオフ又は閉鎖され、ロックピン125はベントされて、凹部127と係合し、ロータ105は、中央位置又は中間の位相角位置でハウジング組立体100に対しロックされる。可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%に変更される前に、ベーン104がどこにあったかに応じて、アドバンス戻り抑制ライン128又はリタード戻り抑制ライン134が、アドバンスチャンバ102又はリタードチャンバ103それぞれにさらされる。さらに、エンジンが異常停止した場合(例えばエンジン失速)、エンジンがクランキングしているとき、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは0%であり、ロータ組立体105は、戻り抑制回路133を介して中央ロック位置又は中間の位相角位置に移動し、またロックピン125は、ベーン104がエンジンの異常停止の前にハウジング組立体100に対しいかなる位置にあったかに関係なく、中央位置又は中間の位相角位置に係合するであろう。電子制御を使用しないで中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするための本発明の位相器の機能は、カム位相器位置を制御するために電子制御が典型的に使用されないときのエンジンクランキングの間にも、位相器が中央位置又は中間の位相角位置に移動することを可能にする。さらに、位相器は中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするので、特に制御信号又はパワーが失われた場合、位相器はフェイルセーフ位置を提供し、VCT位相器に対するアクティブな制御なしにもエンジンが発進し、駆動できることを保証する。位相器は、エンジンのクランキングの際に中央位置又は中間の位相角位置を有するので、位相器の位相のより長い行程が可能であり、較正の機会を提供する。従来技術では、より長い行程の位相器又はより長い位相角は不可能であるが、この理由は、エンジンクランキング及び始動の際に中央位置又は中間の位相角位置が存在せず、また末端のアドバンスストップ又はリタードストップにおいてはエンジンの始動が困難であるからである。] 図10 図4a 図4b 図5 図6 図7a 図7b 図8a 図8b 図9 [0035] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルがまさに0%に設定されたばかりのとき、スプール111のVFSに対する力が減少し、ばね115は、スプール111をスプールの行程のはるか左端に、図に示したような戻り抑制位置に移動させる。この戻り抑制位置で、スプールランド111bは、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入ることを遮断し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除く。同時に、供給部からの流体は、ライン119からライン119b及び入口逆止弁118を通って共通のライン114に流れることが可能である。流体は、ライン119aを通ってロックピン125に流れることが、スプールランド111cによって防止される。流体はライン119aに流れることができないので、ロックピン125はもはや加圧されず、スプール111を通して排出ライン122にベントする。同様に、パイロット弁130もライン122にベントし、パイロット弁130を通してライン129及び共通のライン114に、アドバンス戻り抑制ライン128とリタード戻り抑制ライン134との間の通路を開放し、言い換えれば、油圧戻り抑制回路133を開放する。] [0036] アドバンス位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、アドバンス戻り抑制ライン128がアドバンスチャンバ102にさらされる場合、アドバンスチャンバ102からの流体は、アドバンス戻り抑制ライン128内に、開放パイロット弁130を通して、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁110を通ってリタードチャンバ103内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、アドバンスチャンバ102へのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するか又は遮断する。ロータ組立体105がアドバンスチャンバ102からのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中間の位相角位置又は中央位置に移動され、ロックピン125は凹部127と整列して、ロータ組立体105を、中央位置又は中間の位相角位置のハウジング組立体100に対しロックする。] [0037] リタード位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、リタード戻り抑制ライン134がリタードチャンバ103にさらされる場合、リタードチャンバ103からの流体は、リタード戻り抑制ライン134内に、開放パイロット弁130を通して、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁108を通ってアドバンスチャンバ102内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、リタードチャンバ103へのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖する。ロータ組立体105が、リタードチャンバ103からのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中間の位相角位置又は中央位置に移動され、ロックピン125は凹部127と整列して、ロータ105を、中央位置又は中間の位相角位置のハウジング組立体100に対しロックする。] [0038] アドバンス戻り抑制ライン128及びリタード戻り抑制ライン134は、位相器が中央位置又は中間の位相角位置にあるとき、アドバンスチャンバ102及びリタードチャンバ103からロータ組立体105によって完全に閉鎖されるか又は遮断され、アドバンス戻り抑制ライン128又はリタード戻り抑制ライン134がそれらのそれぞれのチャンバから閉鎖される正確な時間にロックピン125が凹部127に係合することが必要である。代わりに、アドバンス戻り抑制ライン128及びリタード戻り抑制ライン134が、中央位置又は中間の位相角位置で、アドバンスチャンバ102及びリタードチャンバ103に対し僅かに開放されているか又は部分的に制限されて、ロータ組立体105が僅かに振動することを可能にし、ロックピン125が凹部127の位置を通過して、ロックピン125が凹部127に係合できる可能性を高めてもよい。] [0039] 図11と図12は、パイロット弁130及び油圧戻り抑制回路133が制御され、位相器の制御弁109を通して流体が供給される本発明の第2の実施形態を示している。パイロット弁の移動は、位相器の制御弁109によってアクティブに制御される。図11は、ホールド位置の位相器及びゼロモードの制御弁109を示している。図12は、戻り抑制モードの制御弁109及びオンの油圧戻り抑制回路133を示している。アドバンスモード及びリタードモードは示されていないが、油圧戻り抑制回路133がオフである第1の実施形態の図1と図2と同様である。油圧戻り抑制回路133は、ばね131によって付勢されるパイロット弁130と、アドバンスチャンバ102をパイロット弁130及び共通のライン114に接続するアドバンス戻り抑制ライン128と、リタードチャンバ103をパイロット弁130及び共通のライン114に接続するリタード戻り抑制ライン134とを含む。] 図1 図11 図12 図2 [0040] 図11を参照すると、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは50%であり、スプール111の一方の端部に対するVFS107の力は、ゼロモードのスプール111の反対側端部に対するばね115の力と等しい。ランド111aと111bは、ライン112と113への流体流をそれぞれ遮断する。補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通してライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通してライン114に入る。ライン119aはパイロット弁130に通じる。ライン119a内の流体の圧力は、ランド111bと111cの間のスプール111を通して移動して、ばね131に対抗してパイロット弁130を加圧して、リタード戻り抑制ライン134、アドバンス戻り抑制ライン128が図11に示したように遮断され、かつ戻り抑制回路がオフである位置にパイロット弁130を移動させる。排出ライン122は、スプールランド111bによって遮断され、戻り抑制回路133のベント又は開放を防止する。] 図11 [0041] 図12は、可変力ソレノイドの負荷サイクルが0%であり、スプール109が戻り抑制モードにあり、パイロット弁130が、スプールを通して、オイル溜め又は排出口に通じる通路122にベントされ、また油圧戻り抑制回路133が開放又はオンである中央位置又は中間の位相角位置の位相器を示している。] 図12 [0042] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%に変更される前に、ベーン104がどこにあったかに応じて、アドバンス戻り抑制ライン128又はリタード戻り抑制ライン134が、それぞれアドバンスチャンバ102又はリタードチャンバ103にさらされる。さらに、エンジンが異常停止した場合(例えばエンジン失速)、エンジンがクランキングしているとき、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは0%であり、ロータ組立体105は、戻り抑制回路を介して中央位置又は中間の位相角位置に移動し、またロックピン125は、ベーン104がエンジンの異常停止の前にハウジング組立体100に対しいかなる位置にあったかに関係なく、中央位置又は中間の位相角位置に係合するであろう。電子制御を使用しないで中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするための本発明の位相器の機能は、カム位相器位置を制御するために電子制御が典型的に使用されないときのエンジンクランキングの間にも、位相器が中央位置又は中間の位相角位置に移動することを可能にする。さらに、位相器は中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするので、特に制御信号又はパワーが失われた場合、位相器はフェイルセーフ位置を提供し、VCT位相器に対するアクティブな制御なしにもエンジンが発進し、駆動できることを保証する。位相器は、エンジンのクランキングの際に中央位置又は中間の位相角位置を有するので、位相器の位相のより長い行程が可能であり、較正の機会を提供する。従来技術では、より長い行程の位相器又はより長い位相角は不可能であるが、この理由は、エンジンクランキング及び始動の際に中央位置又は中間の位相角位置が存在せず、また末端のアドバンスストップ又はリタードストップにおいてはエンジンの始動が困難であるからである。] [0043] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルがまさに0%に設定されたばかりのとき、スプール111のVFSに対する力が減少し、ばね115は、スプール111をスプールの行程のはるか左端に、図12に示したような戻り抑制モードに移動させる。戻り抑制モードでは、スプールランド111bは、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入ることを遮断し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除く。同時に、供給部からの流体は、ライン119からライン119b及び入口逆止弁118を通って共通のライン114に流れることが可能である。流体は、ライン119aを通ってパイロット弁130に流れることが、スプールランド111cによって防止される。流体はライン119aに流れることができないので、パイロット弁130は排出ライン122にベントし、パイロット弁130を通してライン129及び共通のライン114に、アドバンス戻り抑制ライン128とリタード戻り抑制ライン134との間の通路を開放し、言い換えれば、油圧戻り抑制回路133を開放するか又はオンにする。] 図12 [0044] アドバンス位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、アドバンス戻り抑制ライン128がアドバンスチャンバ102にさらされる場合、アドバンスチャンバ102からの流体は、アドバンス戻り抑制ライン128内に、開放パイロット弁130を通って、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁110を通ってリタードチャンバ103内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、アドバンスチャンバ102へのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するか又は遮断する。ロータ組立体105が、アドバンスチャンバ102からのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中央位置又は中間の位相角位置に移動される。] [0045] リタード位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、リタード戻り抑制ライン134がリタードチャンバ103にさらされる場合、リタードチャンバ103からの流体は、リタード戻り抑制ライン134内に、開放パイロット弁130を通って、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁108を通ってアドバンスチャンバ102内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、リタードチャンバ103へのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖する。ロータ組立体105が、リタードチャンバ103からのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中央位置又は中間の位相角位置に移動される。] [0046] 図13と図14は、パイロット弁130及び油圧戻り抑制回路133aが制御され、遠隔手段142によって流体が供給される本発明の第3の実施形態を示している。遠隔手段142は、任意のオン/オフ油圧弁、例えばソレノイド弁でもよい。パイロット弁の移動は、遠隔のオン/オフ弁によってアクティブに制御される。図13は、ホールド位置の位相器及びホールドモードの制御弁を示している。図14は、戻り抑制モードの制御弁及びオンの油圧戻り抑制回路を示している。アドバンスモード及びリタードモードは示されていないが、油圧戻り抑制回路133がオフである第1の実施形態の図1と図2と同様である。油圧戻り抑制回路133aは、ばね131によって付勢されるパイロット弁130と、アドバンスチャンバ102をパイロット弁130及び共通のライン114に接続するアドバンス戻り抑制ライン128と、リタードチャンバ103をパイロット弁130、共通のライン114及び遠隔手段142に接続されたライン144に接続するリタード戻り抑制ライン134とを含む。] 図1 図13 図14 図2 [0047] 図13を参照すると、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは50%であり、スプール111の一方の端部に対するVFS107の力は、ゼロモードのスプール111の反対側端部に対するばね115の力と等しい。ランド111aと111bは、ライン112と113への流体流をそれぞれ遮断する。補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通ってライン119に入る。ライン119は、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通してライン114に入る。流体は、油圧手段142からパイロット弁130に供給され、ばね131に対抗してパイロット弁130を加圧して、リタード戻り抑制ライン134及びアドバンス戻り抑制ライン128がライン129から、かつ互いに遮断され、また戻り抑制回路133がオフである位置にパイロット弁130を移動させる。パイロット弁130及び戻り抑制回路133aは、油圧手段142によってベントが防止される。言い換えれば、油圧手段142がスイッチオンされ、ライン144を通してパイロット弁130のみに流体を提供する。] 図13 [0048] 図14は、可変力ソレノイドの負荷サイクルが0%であり、スプール109が戻り抑制モードにあり、パイロット弁130が、排出口に通じる油圧手段142を通してベントされ、油圧戻り抑制回路133aが開放している中央位置又は中間の位相角位置の位相器を示している。] 図14 [0049] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%に変更される前に、ベーン104がどこにあったかに応じて、アドバンス戻り抑制ライン128又はリタード戻り抑制ライン134が、それぞれアドバンスチャンバ102又はリタードチャンバ103にさらされる。さらに、エンジンが異常停止した場合(例えばエンジン失速)、エンジンがクランキングしているとき、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは0%であり、ロータ組立体105は、戻り抑制回路を介して中央位置又は中間の位相角位置に移動し、またロックピン125は、ベーン104がエンジンの異常停止の前にハウジング組立体100に対しいかなる位置にあったかに関係なく、中央位置又は中間の位相角位置に係合するであろう。電子制御を使用しないで中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするための本発明の位相器の機能により、カム位相器位置を制御するために電子制御が典型的に使用されないときのエンジンクランキングの間にも、位相器は、中央位置又は中間の位相角位置に移動することが可能である。さらに、位相器は中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするので、特に制御信号又はパワーが失われた場合、位相器はフェイルセーフ位置を提供し、VCT位相器に対するアクティブな制御なしにもエンジンが発進し、駆動できることを保証する。位相器は、エンジンのクランキングの際に中央位置又は中間の位相角位置を有するので、位相器の位相のより長い行程が可能であり、較正の機会を提供する。従来技術では、より長い行程の位相器又はより長い位相角が不可能であるが、この理由は、エンジンクランキング及び始動の際に中央位置又は中間の位相角位置が存在せず、また末端のアドバンスストップ又はリタードストップにおいてはエンジンの始動が困難であるからである。] [0050] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルがまさに0%に設定されたばかりのとき、スプール111のVFSに対する力が減少し、ばね115は、スプール111をスプールの行程のはるか左端に、図14に示したような戻り抑制モードに移動させる。戻り抑制モードでは、スプールランド111bは、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入ることを遮断し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除く。同時に、供給部からの流体は、ライン119を通って入口逆止弁118を通じて共通のライン114に流れることが可能である。流体が油圧手段142からライン144を通ってパイロット弁130に流れることは、油圧手段142によって防止される。言い換えれば、油圧手段142はスイッチオフされ、ライン144の流体のベントのみを可能にするであろう。したがって、パイロット弁130は、ライン144を通して油圧手段142にベントし、パイロット弁130を通してライン129及び共通のライン114に、アドバンス戻り抑制ライン128とリタード戻り抑制ライン134との間の通路を開放し、言い換えれば、油圧戻り抑制回路133aを開放する。] 図14 [0051] アドバンス位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、アドバンス戻り抑制ライン128がアドバンスチャンバ102にさらされる場合、アドバンスチャンバ102からの流体は、アドバンス戻り抑制ライン128内に、開放パイロット弁130を通って、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁110を通ってリタードチャンバ103内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、アドバンスチャンバ102へのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するか又は遮断する。ロータ組立体105が、アドバンスチャンバ102からのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中央位置又は中間の位相角位置に移動される。] [0052] リタード位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、リタード戻り抑制ライン134がリタードチャンバ103にさらされる場合、リタードチャンバ103からの流体は、リタード戻り抑制ライン134内に、開放パイロット弁130を通って、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁108を通ってアドバンスチャンバ102内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、リタードチャンバ103へのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖する。ロータ組立体105が、リタードチャンバ103からのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中央位置又は中間の位相角位置に移動される。] [0053] 図15と図16は、パイロット弁130、油圧戻り抑制回路133及びロックピン回路123が遠隔手段142によって制御される本発明の第4の実施形態を示している。遠隔手段142は、任意のオン/オフ油圧弁、例えばソレノイド弁でもよい。パイロット弁の移動は、遠隔手段によってアクティブに制御される。図15は、ホールド位置の位相器及びホールドモードの制御弁109を示している。図16は、戻り抑制モードの制御弁109及びオンの油圧戻り抑制回路133aを示している。アドバンスモード及びリタードモードは示されていないが、油圧戻り抑制回路がオフである第1の実施形態の図1と図2と同様である。油圧戻り抑制回路133aは、ばね131によって付勢されるパイロット弁130と、アドバンスチャンバ102をパイロット弁130及び共通のライン114に接続するアドバンス戻り抑制ライン128と、リタードチャンバ103をパイロット弁130、共通のライン114、及び油圧手段142に通じるライン144に接続するリタード戻り抑制ライン134とを含む。この実施形態では、ロックピン回路123aは、ロックピン125、ロックピンをパイロット弁に接続するライン132及び油圧手段142に通じるライン144を含む。] 図1 図15 図16 図2 [0054] 図15を参照すると、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは50%であり、スプール111の一方の端部に対するVFS107の力は、ホールドモードのスプール111の反対側端部に対するばね115の力と等しい。ランド111aと111bは、ライン112と113への流体流をそれぞれ遮断する。補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通してライン119に入る。ライン119は、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通してライン114に入る。流体は、油圧手段142からパイロット弁130に供給され、ばね131に対抗してパイロット弁130を加圧して、リタード戻り抑制ライン134、アドバンス戻り抑制ライン128及びライン129が遮断されかつ戻り抑制回路がオフである位置にパイロット弁130を移動させる。同時に、ライン144内の流体の圧力は、ばねに対抗してロックピン125を解放位置に付勢し、ロックピン回路123aを満たす。パイロット弁130、ロックピン回路123a及び戻り抑制回路133aは、油圧手段142によってベントが防止される。言い換えれば、油圧手段142がスイッチオンされ、ライン144を通してパイロット弁130及びロックピン125のみに流体を提供する。] 図15 [0055] 図16は、可変力ソレノイドの負荷サイクルが0%であり、スプール109が戻り抑制モードにあり、パイロット弁130及びロックピン125が、排出口に通じる油圧手段142を通してベントされ、また油圧戻り抑制回路133aが開放している中央位置又は中間の位相角位置の位相器を示している。] 図16 [0056] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%に変更される前に、ベーン104がどこにあったかに応じて、アドバンス戻り抑制ライン128又はリタード戻り抑制ライン134が、それぞれアドバンスチャンバ102又はリタードチャンバ103にさらされる。さらに、エンジンが異常停止した場合(例えばエンジン失速)、エンジンがクランキングしているとき、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは0%であり、ロータ組立体105は、戻り抑制回路を介して中央位置又は中間の位相角位置に移動し、またロックピン125は、ベーン104がエンジンの異常停止の前にハウジング組立体100に対しいかなる位置にあったかに関係なく、中央位置又は中間の位相角位置に係合するであろう。電子制御を使用しないで中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするための本発明の位相器の機能により、カム位相器位置を制御するために電子制御が典型的に使用されないときのエンジンクランキングの間にも、位相器は、中央位置又は中間の位相角位置に移動することが可能である。さらに、位相器は中央位置又は中間の位相角位置にデフォルトするので、特に制御信号又はパワーが失われた場合、位相器はフェイルセーフ位置を提供し、VCT位相器に対するアクティブな制御なしにもエンジンが発進し、駆動できることを保証する。位相器は、エンジンのクランキングの際に中央位置又は中間の位相角位置を有するので、位相器の位相のより長い行程が可能であり、較正の機会を提供する。従来技術では、より長い行程の位相器又はより長い位相角が不可能であるが、この理由は、エンジンクランキング及び始動の際に中央位置又は中間の位相角位置が存在せず、また末端のアドバンスストップ又はリタードストップにおいてはエンジンの始動が困難であるからである。] [0057] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルがまさに0%に設定されたばかりのとき、スプール111のVFSに対する力が減少し、ばね115は、スプール111をスプールの行程のはるか左端に、図16に示したような戻り抑制モードに移動させる。戻り抑制モードでは、スプールランド111bは、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入ることを遮断し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除く。同時に、供給部からの流体は、ライン119を通って入口逆止弁118に、共通のライン114に流れることが可能である。流体が油圧手段142からライン144と132を通してパイロット弁130及びロックピン125に流れることは、油圧手段142によって防止される。言い換えれば、油圧手段142はスイッチオフされ、ベントのみを可能にするであろう。したがって、パイロット弁130及びロックピン125は、ライン144と132を通して油圧手段にベントし、パイロット弁130を通してライン129及び共通のライン114に、アドバンス戻り抑制ライン128とリタード戻り抑制ライン134との間の通路を開放し、言い換えれば、油圧戻り抑制回路133aを開放する。] 図16 [0058] アドバンス位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、アドバンス戻り抑制ライン128がアドバンスチャンバ102にさらされる場合、アドバンスチャンバ102からの流体は、アドバンス戻り抑制ライン128内に、開放パイロット弁130を通して、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁110を通ってリタードチャンバ103内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、アドバンスチャンバ102へのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するか又は遮断する。ロータ105が、アドバンスチャンバ102からのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ105との間に形成されたチャンバ内の中央位置に移動され、ロックピン125は凹部127と整列して、ロータ組立体105を、中央位置又は中間の位相角位置のハウジング組立体100に対しロックする。] [0059] リタード位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、リタード戻り抑制ライン134がリタードチャンバ103にさらされる場合、リタードチャンバ103からの流体は、リタード戻り抑制ライン134内に、開放パイロット弁130を通って、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁108を通ってアドバンスチャンバ102内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、リタードチャンバ103へのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖する。ロータ組立体105が、リタードチャンバ103からのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖するとき、ベーン104は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中間の位相角位置又は中央位置に移動され、ロックピン125は凹部127と整列して、ロータ105を、中央位置又は中間の位相角位置のハウジング組立体100に対しロックする。] [0060] 上の図に示した位相器はまた、カムシャフト126に入る供給ポンプ121と供給ライン119との間に、絞り弁を含んでもよい。] [0061] 図17a〜図20は、ロックピンがパイロット弁に一体化されてパイロットロック弁を形成する本発明の第5の実施形態を示している。パイロットロック弁の移動は、位相器の制御弁によってアクティブに制御される。図17aは、開放した油圧戻り抑制ロック回路によってアドバンス位置から中央位置又は中間の位相角位置に向かって移動する位相器を示している。図17bは、開放した油圧戻り抑制ロック回路によってリタード位置から中央位置又は中間の位相角に向かって移動する位相器を示している。図17cは、パイロットロック弁のロックピン端部が凹部に係合する直前の位相器を示している。図18は、パイロットロック弁のロックピン端部が凹部に係合している中央位置又は中間の位相角位置の位相器を示している。図19は、アドバンス位置に向かって移動する位相器を示している。図20は、リタード位置に向かって移動する位相器を示している。] 図17a 図17b 図17c 図18 図19 図20 [0062] エンジンバルブの開閉力によって引き起こされるカムシャフトのトルク逆転により、ベーン104が移動される。アドバンスチャンバチャンバ102及びリタードチャンバ103は、カムシャフト126内の正と負のトルク脈動に抵抗するように配置され、代わりにカムトルクによって加圧される。制御弁109は、所望の移動方向に応じて、アドバンスチャンバ102からリタードチャンバ103への流体流、又はその逆の流体流を許容することにより、位相器のベーン104の移動を可能にする。] [0063] 位相器のハウジング組立体100は、駆動力を受け入れるための外周101を有する。ロータ組立体105は、カムシャフト126に接続され、ハウジング組立体100内に同軸に配置される。ロータ組立体105は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバをアドバンスチャンバ102とリタードチャンバ103とに分離するベーン104を有する。ベーン104は、回転してハウジング組立体100とロータ組立体105との相対角度位置を変えることができる。さらに、油圧戻り抑制ロック回路162も存在する。油圧戻り抑制ロック回路162は、ばね161によって付勢されるパイロットロック弁160と、アドバンスチャンバ102をパイロットロック弁160及び共通のライン114に接続するアドバンス戻り抑制ライン128と、リタードチャンバ103をパイロットロック弁160及び共通のライン114に接続するリタード戻り抑制ライン134と、パイロットロック弁160を共通のライン114に接続するライン129とを含む。アドバンス戻り抑制ライン128及びリタード戻り抑制ライン134は、ベーン104から所定の距離又は長さである。パイロットロック弁160はロータ組立体105内にあり、ライン119a及び排出ライン122に流体接続される。パイロットロック弁160はまた、ロックピンとして機能する端部を有する。弁160の一方の端部部分は、ロックピン端部部分160aであり、ばね161によってハウジング組立体100の凹部147に向かって付勢され、その中にはまり込む。代わりに、パイロットロック弁160を、ハウジング組立体100に収納し、ロータ組立体105の凹部147に向かってばね161によって付勢してもよい。油圧戻り抑制ロック回路162の開閉は、位相制御弁109の切換/移動によって制御される。] [0064] 位相制御弁109、好ましくはスプール弁は、ロータ105の穴内のスリーブ116に摺動可能に受容された円筒状ランド111a、111b、111cを有するスプール111と、カムシャフト126のパイロットとを含む。スプールの一方の端部はばね115に接触し、スプールの反対側端部は、パルス幅変調の可変力ソレノイド(VFS)107に接触する。ソレノイド107はまた、電流又は電圧を変更することによって、あるいは適用可能な他の方法によって線形制御することが可能である。さらに、スプール111の反対側端部は、モータ又は他のアクチュエータに接触し、それらによって影響を受けてもよい。] [0065] スプール111の位置は、ばね115と、ECU106によって制御されるソレノイド107とによって影響を受ける。位相器の制御に関するさらなる詳細について、以下に詳細に説明する。スプール111の位置により、位相器の動き(例えば、アドバンス位置、ホールド位置、又はリタード位置に向かって移動するために)、ならびに油圧戻り抑制ロック回路162が開放している(オン)か又は閉鎖している(オフ)かどうか、及びパイロットロック弁160のロックピン端部部分160aが、凹部147によって受容される(ロック)か又は凹部147によって受容されない(ロック解除)かどうかが制御される。制御弁109は、アドバンスモード、リタードモード、ゼロモード、及び戻り抑制モードを有する。アドバンスモードでは、スプール111は、流体がリタードチャンバ103からスプール111を通してアドバンスチャンバ102に流れることを可能にし、流体がアドバンスチャンバ102から出ることが遮断され、また油圧戻り抑制ロック回路162がオフ又は閉鎖しているような位置に移動する。言い換えれば、パイロットロック弁160は、ライン134と128の間の流体の流れを遮断し、弁160のロックピン端部部分160aは凹部147に係合しない。リタードモードでは、スプール111は、流体がアドバンスチャンバ102からスプール111を通してリタードチャンバ103に流れることが可能であり、流体がリタードチャンバ103から出ることが遮断され、また油圧戻り抑制ロック回路162がオフであるような位置に移動する。言い換えれば、パイロットロック弁160は、ライン134と128の間の流体の流れを遮断し、弁のロックピン端部部分160aは凹部147に係合しない。制御弁のゼロモードでは、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aは、凹部147に係合して、パイロットロック弁160を、ライン128と134がパイロットロック弁160を通して互いに接続され、かつ油圧戻り抑制ロック回路162がオンである位置に移動させる。戻り抑制モードで又は油圧戻り抑制ロック回路162がオンであるとき、3つの機能が同時に行われる。戻り抑制モードでの第1の機能は、スプールランド11aと11bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入らないよう、すべてのスプールランド111bによって遮断される位置にスプール111が移動し、位相の制御を制御弁109から有効に取り除くことである。補充オイルの連続供給は、スプールを囲むスリーブの外径の環状部を通して位相器に提供される。戻り抑制モードでの第2の機能は、油圧戻り抑制ロック回路162を開放するか又はオンにすることである。油圧戻り抑制ロック回路162は、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aが凹部147と噛合するときにベーン104が図18に示した中間の位相角位置に達するまで、アドバンス又はリタードに移動する位相器を完全に制御できる。戻り抑制モードでの第3の機能は、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aに通じるライン119a内の流体をベントし、ロックピン端部部分160aが凹部147に係合することを可能にすることである。中間の位相角位置又は中央位置は、ハウジング組立体100とロータ組立体105との間のチャンバを画定するアドバンス壁102aとリタード壁103aとの間のどこかにベーン104が存在するときにある。中間の位相角位置は、アドバンス壁102aとリタード壁103aとの間のどこにでも存在することができ、戻り抑制通路128と134がベーン104に対してどこに存在するかによって決定される。] 図18 [0066] パルス幅変調の可変力ソレノイド107の負荷サイクルに基づき、スプール111は、そのストロークに沿って対応する位置に移動する。可変力ソレノイド107の負荷サイクルが約30%、50%又は100%である場合、スプール111は、リタードモード、ホールドモード、及びアドバンスモードそれぞれと一致する位置に移動され、パイロットロック弁160は加圧されて、第2の位置に移動し、油圧戻り抑制ロック回路162は閉鎖され、またロックピン端部部分160aが加圧されて、凹部147から解放される。可変力ソレノイド107の負荷サイクルが0%である場合、スプール111は、パイロットロック弁160がベントして、油圧戻り抑制ロック回路162が開放する位置に移動するように戻り抑制モードに移動され、またロックピン端部部分160aに通じるライン119aがベントされ、ロックピン端部部分160aが凹部147と噛合する。0%の負荷サイクルは、油圧戻り抑制ロック回路160を開放し、パイロットロック弁160をベントし、またロックピン端部部分160aをベントして凹部147と係合させるために、スプールストロークに沿った末端位置として選択されたが、この理由は、パワー又は制御が失われた場合、位相器がロック位置にデフォルトするからである。上に挙げた負荷サイクルの割合は、一例であり、変更可能であることに留意されたい。さらに、必要に応じて、100%の負荷サイクルで、油圧戻り抑制ロック回路162が開放し、パイロットロック弁160がベントされ、ロックピン端部部分160aがベントされて、凹部147と係合することが可能である。] [0067] 図19は、アドバンス位置に向かって移動する位相器を示している。アドバンス位置に向かって移動するために、負荷サイクルが50%より大きく、最高100%に増大され、スプール111に対するVFS107の力が増大されて、スプール111は、ばね115の力がVFS107の力と釣り合うまでVFS107によって右に移動されアドバンスモードに入る。示したアドバンスモードでは、スプールランド111aはライン112を遮断し、ライン113と114は開放されている。カムシャフトトルクは、リタードチャンバ103を加圧して、リタードチャンバ103からアドバンスチャンバ102内に流体を移動させ、ベーン104を移動させる。流体は、リタードチャンバ103から出てライン113を通ってスプールランド111aと111bの間の制御弁109に移動し、中央ライン114と、アドバンスチャンバ102に通じるライン112とに再循環して戻る。] 図19 [0068] 補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通してライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通してライン114に入る。] [0069] ライン119aはパイロットロック弁160に通じる。ライン119a内の流体の圧力は、ランド111bと111cの間のスプール111を通して移動して、ロックピン端部部分160aが解放される位置に、ばね161に対抗してパイロットロック弁160を付勢し、同時に、パイロットロック弁160をばね161に対抗して加圧して、リタード戻り抑制ライン134、アドバンス戻り抑制ライン128が図示したように遮断され、かつ油圧戻り抑制ロック回路がオフである位置にパイロットロック弁160を移動させる。排出ライン122は、スプールランド111bによって遮断され、パイロットロック弁160のベントを防止する。] [0070] 図20は、リタード位置に向かって移動する位相器を示している。リタード位置に向かって移動するために、負荷サイクルは、30%よりも大きいが、50%未満に変更され、スプール111に対するVFS107の力が低減されて、スプール111は、ばね115の力がVFS107の力と釣り合うまでばね115によって左に移動され図のリタードモードに入る。示したリタードモードでは、スプールランド111bはライン113を遮断し、ライン112とライン114は開放されている。カムシャフトトルクは、アドバンスチャンバ102を加圧して、アドバンスチャンバ102内の流体をリタードチャンバ103内に移動させ、ベーン104を移動させる。流体は、アドバンスチャンバ102から出てライン112を通ってスプールランド111aと111bの間の制御弁109に移動し、中央ライン114と、リタードチャンバ103に通じるライン113とに再循環して戻る。] 図20 [0071] 補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通ってライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。制御弁109から、流体は、逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通ってライン114に入る。] [0072] ライン119aはパイロットロック弁160に通じる。ライン119a内の流体の圧力は、ランド111bと111cの間のスプール111を通して移動して、パイロットロック弁のロックピン端部部分160aが凹部147と係合しない位置に、ばね161に対抗してパイロットロック弁160を付勢し、同時に、パイロットロック弁160をばね161に対抗して加圧して、リタード戻り抑制ライン134及びアドバンス戻り抑制ライン128が図示したように遮断され、かつ戻り抑制回路がオフである位置にパイロットロック弁160を移動させる。排出ライン122は、スプールランド111bによって遮断され、パイロットロック弁160のベントを防止する。] [0073] 図17aは、開放の油圧戻り抑制ロック回路162を示しており、位相器は、油圧戻り抑制ロック回路の制御下で、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aが凹部147と整列する位置に向かってリタード方向に移動している。図17bは、開放の油圧戻り抑制ロック回路を示しており、位相器は、油圧戻り抑制ロック回路162の制御下で、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aが凹部147と整列する位置に向かってアドバンス方向に移動している。図17cは、開放の油圧戻り抑制ロック回路を示しており、ロックピン端部部分160aは凹部147とほぼ整列している。] 図17a 図17b 図17c [0074] 可変力ソレノイド107の負荷サイクルがまさに0%に設定されたばかりのとき、スプール111のVFSに対する力が減少し、ばね115は、スプール111をスプールの行程のはるか左端に、図17a〜図17cに示したような戻り抑制モードに移動させる。戻り抑制モードでは、スプールランド111a及び111bは、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入ることを遮断し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除く。同時に、供給部からの流体は、制御弁109のスリーブの外径の環状部を通って、ライン119を通って入口逆止弁118を通して共通のライン114に流れることが可能である。パイロットロック弁160に通じるライン119a内の流体がベントされ、ばね161が、パイロットロック弁160を凹部147に向かって移動させて、油圧戻り抑制ロック回路162を開放する。パイロットロック弁160の移動は、凹部147がパイロットロック弁160のロックピン端部部分160aと整列されるかどうかによって制限される。凹部147がパイロットロック弁160のロックピン端部部分160aと整列されない場合、位相器は、油圧戻り抑制ロック回路162、特にライン128と134内の流体によって専ら制御される。凹部147がパイロットロック弁160のロックピン端部部分160aと整列すると、ばね161が、凹部147に係合するようにパイロットロック弁160を移動させて、図18に示したような位置に位相器をロックする。] 図17a 図17b 図17c 図18 [0075] 図17aに示したように、アドバンス位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、アドバンス戻り抑制ライン128がアドバンスチャンバ102にさらされる場合、アドバンスチャンバ102からの流体は、アドバンス戻り抑制ライン128内に、開放パイロット弁160を通して、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁110を通してリタードチャンバ103内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、アドバンスチャンバ102へのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するか又は遮断する。ロータ組立体105がアドバンスチャンバ102からのアドバンス戻り抑制ライン128を閉鎖するとき、ベーン104は、図17cに示したようにハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中央位置又は中間の位相角位置に移動される。] 図17a 図17c [0076] 図17bに示したように、リタード位置の近く又はその中のハウジング組立体100内にベーン104が配置され、リタード戻り抑制ライン134がリタードチャンバ103にさらされる場合、リタードチャンバ103からの流体は、リタード戻り抑制ライン134内に、開放パイロット弁160を通って、また共通のライン114に通じるライン129に流れる。共通のライン114から、流体は逆止弁108を通ってアドバンスチャンバ102内に流れ、ハウジング組立体100に対しベーン104を移動させて、リタードチャンバ103へのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖する。ロータ組立体105が、リタードチャンバ103からのリタード戻り抑制ライン134を閉鎖するとき、ベーン104は、図17cに示したようにハウジング組立体100とロータ組立体105との間に形成されたチャンバ内の中央位置又は中間の位相角位置に移動される。] 図17b 図17c [0077] 図17cは、凹部147がパイロットロック弁160のロックピン端部部分160aと整列する直前の位相器を示している。この位置で、スプールランド111a及び111bは、スプールランド111aと111bの間のライン112からの流体流が他のライン及びライン113のいずれにも入ることを遮断し、位相器の制御を制御弁109から有効に取り除く。同時に、供給部からの流体は、制御弁109のスリーブの外径の環状部を通って、ライン119を通して入口逆止弁118を通って共通のライン114に流れることが可能である。パイロットロック弁160に通じるライン119a内の流体がベントされ、ばね161が、パイロットロック弁160を凹部147に向かって移動させて、油圧戻り抑制ロック回路162を開放する。] 図17c [0078] 図18は、戻り抑制モードの位相器を示しており、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aは凹部147に係合している。この位置で、可変力ソレノイド107の負荷サイクルは0%であり、スプール111の一方の端部に対するVFS107の力は、戻り抑制モードのスプール111の反対側端部に対するばね115の力と等しい。ランド111bは、ライン113と114へのまたそこからの流体流を遮断する。補充オイルは、漏れを補充するために供給部Sからポンプ121によって位相器に供給され、軸受120を通ってライン119に入る。ライン119は、2つのライン119aと119bに分かれる。ライン119bは、入口逆止弁118及び制御弁109に通じる。ライン119bから、流体は、制御弁のスリーブの外径の環状部に入り、また逆止弁108、110のどちらがチャンバ102、103に開放しているかに応じて、逆止弁108、110のいずれかを通ってライン114に入る。ライン119aは、パイロットロック弁160のロックピン端部部分160aに通じる。ライン112内の流体は、スプール111及びランド111aと111bによって、制御弁109及びアドバンスチャンバ102を出ることが遮断される。ライン119a内の流体は、パイロットロック弁160からライン119aを通って、またランド111bと111cの間にオイル溜めに通じるライン122に、ベントする。ライン119a内の流体をベントすることによって、パイロットロック弁160に対するばね161の力は、ロックピン端部部分160aが凹部147に係合するように弁を移動させる。] 図18 [0079] ホールド位置も存在しており、図3に示した位相器の位置と同様である。] 図3 [0080] 上の実施形態のすべてにおいて、パイロット弁又はパイロットロック弁は、オン/オフ弁のような遠隔手段又は位相器の制御弁によってアクティブに制御される。] [0081] したがって、本明細書に記載した本発明の実施形態は、単に本発明の原理の適用の例示目的に過ぎないことを理解すべきである。図示した実施形態の詳細に対する本明細書中の言及は、それら自体が本発明に重要であると見なされるそれらの特徴を列挙する特許請求の範囲を限定するようには意図されない。]
权利要求:
請求項1 駆動力を受け入れるための外周を有するハウジング組立体と、複数のベーンを有するハウジング内に同軸に配置されたカムシャフトに接続するためのロータ組立体とを含む内燃機関用の可変カムタイミング位相器であって、前記ハウジング組立体及び前記ロータ組立体が、ベーンによってアドバンスチャンバとリタードチャンバとに分離された少なくとも1つのチャンバを画定し、前記ハウジング組立体と前記ロータ組立体との相対角度位置を変えるように機能する前記チャンバ内の前記ベーンが、第1の位置から第2の位置に移動可能なロータ組立体のパイロット弁と、前記ロータ組立体が中間の位相角位置に又はその近くにあるときに制限及び/又は遮断される前記アドバンスチャンバ又は前記リタードチャンバと連通する戻り抑制ラインとを備え、前記パイロット弁が前記第1の位置にあるとき、前記パイロット弁を通した流体の流れが遮断され、前記パイロット弁が第2の位置にあるときに、前記ロータが前記ハウジングに対する前記中間の位相角位置に移動されかつそこに保持されるように、流体が、前記パイロット弁及び共通のラインを通して前記アドバンスチャンバからの前記戻り抑制ラインと、前記リタードチャンバからの前記戻り抑制ラインとの間に流れることが可能である可変カムタイミング位相器。 請求項2 前記パイロット弁が、油圧によって前記第1の位置に移動される、請求項1に記載の位相器。 請求項3 前記油圧が遠隔のオン/オフ弁によって制御される、請求項2に記載の位相器。 請求項4 前記油圧が前記位相器用の制御弁によって制御される、請求項2に記載の位相器。 請求項5 前記パイロット弁が前記第2の位置にばね付勢される、請求項1に記載の位相器。 請求項6 前記ロータ組立体又は前記ハウジング組立体に摺動可能に配置されたロックピンをさらに備え、前記ロックピンが、前記ロータ組立体又は前記ハウジング組立体で、端部部分が凹部に係合して前記ハウジング組立体と前記ロータ組立体との相対角度位置をロックするロック位置から、前記端部部分が前記凹部に係合しないロック解除位置に移動することができる、請求項1に記載の位相器。 請求項7 前記ロックピンが前記パイロット弁の部分として形成される、請求項6に記載の位相器。 請求項8 前記ロックピンが油圧によってロック位置からロック解除位置に移動可能である、請求項6に記載の位相器。 請求項9 前記油圧がオン/オフ弁によって制御される、請求項8に記載の位相器。 請求項10 前記油圧が前記位相器用の制御弁によって制御される、請求項8に記載の位相器。 請求項11 アドバンスライン、リタードライン、共通のライン、アドバンス戻り抑制ライン及びリタード戻り抑制ラインを通して、前記チャンバ内の前記ベーンの位置を制御するための制御弁をさらに備え、前記制御弁が、アドバンスモード、ホールド位置、リタードモード、及び戻り抑制モードに移動可能であり、前記制御弁が前記パイロット弁を前記第2の位置に移動させる、請求項1に記載の位相器。 請求項12 内燃機関用の可変カムタイミング位相器であって、駆動力を受け入れるための外周を有するハウジング組立体と、複数のベーンを有する前記ハウジング組立体内に同軸に配置されたカムシャフトに接続するためのロータ組立体であって、前記ハウジング組立体及び前記ロータ組立体が、ベーンによってアドバンスチャンバとリタードチャンバとに分離された少なくとも1つのチャンバを画定し、前記チャンバ内の前記ベーンが前記ハウジング組立体と前記ロータ組立体との相対角度位置を変えるように機能するロータ組立体と、アドバンスライン、リタードライン、共通のライン、アドバンス戻り抑制ライン及びリタード戻り抑制ラインを通して、前記チャンバにまた前記チャンバから流体を導くための制御弁であって、前記制御弁が、第1の穴でアドバンスモード、ホールド位置、リタードモード、及び戻り抑制モードに向かって移動可能である制御弁と、前記ロータ組立体又は前記ハウジング組立体に摺動可能に配置されたロックピンであって、前記ロックピンが、第2の穴で、端部部分が凹部に係合して前記ハウジング組立体と前記ロータ組立体との相対角度位置をロックするロック位置から、前記端部部分が前記凹部に係合しないロック解除位置に移動することができるロックピンと、ロータ組立体のパイロット弁であって、第1の位置から第2の位置に移動可能であり、前記ロータ組立体が中間の位相角位置にあるか又はその近くにあるときに、前記アドバンスチャンバ又は前記リタードチャンバと連通する前記アドバンス戻り抑制ライン及び前記リタード戻り抑制ラインが制限されるか又は遮断され、前記パイロット弁が前記第1の位置にあるとき、前記パイロット弁を通した流体の流れが遮断され、前記パイロット弁が第2の位置にあるとき、前記ロータが前記ハウジングに対する前記中間の位相角位置に移動されかつそこに保持されるように、流体が、前記パイロット弁及び共通のラインを通して前記アドバンスチャンバからの前記アドバンス戻り抑制ラインと、前記リタードチャンバからの前記戻り抑制ラインとの間に流れることが可能であるパイロット弁とを備え、前記制御弁が前記アドバンスモード又は前記リタードモードに向かって移動されるか、又はホールド位置にあるとき、前記ロックピンが前記ロック解除位置に移動しかつ前記パイロット弁が前記第1の位置に移動されて、前記パイロット弁を通した前記アドバンスチャンバと前記リタードチャンバとの間の流体流を遮断し、前記制御弁が前記戻り抑制モードに移動されたときに前記パイロット弁が前記第2の位置に移動され、前記アドバンス戻り抑制ライン又は前記リタード戻り抑制ラインが、前記パイロット弁を通して前記共通のラインと流体連通し、前記ロータ組立体が、前記ハウジング組立体に対し中間の位相角位置に移動されかつそこに保持され、前記ロックピンがロック位置に移動される可変カムタイミング位相器。 請求項13 前記ロックピンが、前記ロック位置に向かってばね付勢される、請求項12に記載の位相器。 請求項14 前記ロックピンが、前記パイロット弁の部分として形成される、請求項12に記載の位相器。 請求項15 前記制御弁が、可変力ソレノイドによって前記アドバンスモード、前記リタードモード、前記戻り抑制モードに向かって、及び前記ホールド位置に移動可能である、請求項12に記載の位相器。 請求項16 前記パイロット弁が前記第2の位置にあるとき、前記制御弁が末端の行程にある、請求項12に記載の位相器。 請求項17 前記共通のラインが逆止弁をさらに備える、請求項12に記載の位相器。 請求項18 前記ロックピンが前記ハウジング組立体にあり、前記凹部が前記ロータ組立体にある、請求項12に記載の位相器。 請求項19 前記ロックピンが前記ロータ組立体にあり、前記凹部が前記ハウジング組立体にある、請求項12に記載の位相器。 請求項20 前記位相器が前記中間の位相角位置にあるとき、前記アドバンス戻り抑制ライン及び前記リタード戻り抑制ラインが、前記ハウジング組立体によって遮断される、請求項12に記載の位相器。 請求項21 前記位相器が前記中間の位相角位置にあるとき、前記アドバンス戻り抑制ライン及び前記リタード戻り抑制ラインが、前記ハウジング組立体によって少なくとも部分的に制限される、請求項12に記載の位相器。 請求項22 前記制御弁が前記戻り抑制モードに移動されたとき、前記制御弁が前記パイロット弁を前記第2の位置に移動させる、請求項12に記載の位相器。 請求項23 駆動力を受け入れるための外周を有するハウジング組立体と、複数のベーンを有するハウジング内に同軸に配置されたカムシャフトに接続するためのロータ組立体とを含む内燃機関用の可変カムタイミング位相器であって、前記ハウジング組立体及び前記ロータ組立体が、ベーンによってアドバンスチャンバとリタードチャンバとに分離された少なくとも1つのチャンバを画定し、前記ハウジング組立体と前記ロータ組立体との相対角度位置を変えるように機能する前記チャンバ内の前記ベーンが、第1の位置から第2の位置に移動可能なロータ組立体のパイロットロック弁と、前記ロータ組立体がロックピン端部部分を備える中間の位相角位置に又はその近くにあるときに制限及び/又は遮断される前記アドバンスチャンバ又は前記リタードチャンバと連通する戻り抑制ラインとを備え、前記パイロット弁が前記第1の位置にあるとき、前記パイロット弁を通した流体の流れが遮断され、前記パイロット弁が第2の位置にあるとき、前記ロータが前記ハウジングに対する前記中間の位相角位置に移動されかつそこに保持され、前記パイロットロック弁の前記ロックピン端部部分が前記ハウジングの凹部に係合して、前記ハウジング組立体と前記ロータ組立体との相対角度位置をロックするように、流体が、前記パイロット弁及び共通のラインを通して前記アドバンスチャンバからの前記戻り抑制ラインと、前記リタードチャンバからの前記戻り抑制ラインとの間に流れることが可能である可変カムタイミング位相器。 請求項24 前記パイロットロック弁が、油圧によって前記第1の位置に移動される、請求項23に記載の位相器。 請求項25 前記油圧が前記位相器用の制御弁によって制御される、請求項24に記載の位相器。 請求項26 前記パイロット弁が前記第2の位置にばね付勢される、請求項23に記載の位相器。 請求項27 アドバンスライン、リタードライン、共通のライン、アドバンス戻り抑制ライン、及びリタード戻り抑制ラインを通して前記チャンバの前記ベーンの位置を制御するための制御弁をさらに備え、前記制御弁がアドバンスモード、リタードモード、戻り抑制モード、及びホールドモードに移動可能であり、前記制御弁が前記パイロット弁を前記第2の位置に移動させる、請求項23に記載の位相器。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 US8991346B2|2015-03-31|Valve timing control apparatus CN103109050B|2015-08-19|具有默认模式的可变凸轮轴正时机构 KR101199788B1|2012-11-09|일체형 체크 밸브를 갖는 제어 밸브 US6666181B2|2003-12-23|Hydraulic detent for a variable camshaft timing device JP5953310B2|2016-07-20|カムトルク駆動型−トーションアシスト型位相器 US6772721B1|2004-08-10|Torsional assist cam phaser for cam in block engines EP0799976B1|2000-07-19|Variable valve timing mechanism for internal combustion engine US6779499B2|2004-08-24|Variable valve timing apparatus US6684835B2|2004-02-03|Valve timing control device US6779500B2|2004-08-24|Variable valve timing control apparatus US8166937B2|2012-05-01|Valve timing control apparatus JP3834890B2|2006-10-18|内燃機関のバルブ特性制御装置 KR100921639B1|2009-10-14|가변 밸브 타이밍 메카니즘의 유압 완충 메카니즘 JP6280986B2|2018-02-14|バルブタイミング制御装置の制御弁、及び内燃機関のバルブタイミング制御装置 US9133734B2|2015-09-15|Valve timing control apparatus for internal combustion engine KR102102173B1|2020-04-21|유압 매체 제어를 위해 제공되고 중간 로킹을 위한 로킹 핀을 갖는 유압 캠 샤프트 조정기 US9506380B2|2016-11-29|Camshaft phaser CN105899767A|2016-08-24|带有双向油压偏置电路的凸轮转矩致动式可变凸轮轴正时装置 EP1400661B1|2006-07-26|Spoolvalve controlled VCT locking pin release mechanism US6745735B2|2004-06-08|Air venting mechanism for variable camshaft timing devices JP4544294B2|2010-09-15|バルブタイミング調整装置 EP1533484B1|2016-03-16|Camshaft phasing device CN101952560B|2013-06-12|具有在中间位置的液压锁定的可变凸轮轴正时装置 EP1398466B1|2007-09-26|Differential pressure control apparatus for camshaft phaser with locking pin US6460496B2|2002-10-08|Valve timing control device
同族专利:
公开号 | 公开日 US20110017156A1|2011-01-27| KR101452798B1|2014-10-21| CN101952560A|2011-01-19| WO2009114500A1|2009-09-17| CN101952560B|2013-06-12| DE112009000333T5|2011-04-14| US8356583B2|2013-01-22| KR20100126447A|2010-12-01| JP5216875B2|2013-06-19|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题 JPH11210424A|1998-01-30|1999-08-03|Toyota Motor Corp|内燃機関のバルブタイミング制御装置| JP2001098910A|1999-09-28|2001-04-10|Unisia Jecs Corp|内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置| JP2002235513A|2001-01-08|2002-08-23|Borgwarner Inc|可変カムシャフトタイミング装置| JP2002332873A|2001-05-08|2002-11-22|Mitsubishi Electric Corp|内燃機関のバルブタイミング制御装置| JP2003172109A|2001-12-05|2003-06-20|Aisin Seiki Co Ltd|弁開閉時期制御装置| JP2004108358A|2002-09-13|2004-04-08|Borgwarner Inc|Vct位相器制御システム|JP2013545013A|2010-11-02|2013-12-19|ボーグワーナーインコーポレーテッド|中間位置ロックを備えたカムトルク駆動型位相器| JP2016511359A|2013-02-22|2016-04-14|ボーグワーナー インコーポレーテッド|車両再始動のための中間位置に油圧ロックを有するカムシャフトタイミング装置の使用| JP2016511366A|2013-03-14|2016-04-14|ボーグワーナー インコーポレーテッド|2重ロックピン位相器| US10001036B2|2013-06-19|2018-06-19|Borgwarner Inc.|Variable camshaft timing mechanism with a lock pin engaged by oil pressure|US5497738A|1992-09-03|1996-03-12|Borg-Warner Automotive, Inc.|VCT control with a direct electromechanical actuator| US5738056A|1996-04-04|1998-04-14|Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha|Variable valve timing mechanism for internal combustion engine| US6666181B2|2002-04-19|2003-12-23|Borgwarner Inc.|Hydraulic detent for a variable camshaft timing device| US6745735B2|2002-04-19|2004-06-08|Borgwarner Inc.|Air venting mechanism for variable camshaft timing devices| US6941913B2|2002-09-19|2005-09-13|Borgwarner Inc.|Spool valve controlled VCT locking pin release mechanism| US6814038B2|2002-09-19|2004-11-09|Borgwarner, Inc.|Spool valve controlled VCT locking pin release mechanism| US7000580B1|2004-09-28|2006-02-21|Borgwarner Inc.|Control valves with integrated check valves| US7240651B1|2006-03-30|2007-07-10|Ford Global Technologies, Llc|Variable cam timing damper| GB2437305B|2006-04-19|2011-01-12|Mechadyne Plc|Hydraulic camshaft phaser with mechanical lock|DE102008036877B4|2008-08-07|2019-08-22|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Nockenwellenverstellvorrichtung für eine Brennkraftmaschine| JP4849150B2|2009-04-13|2012-01-11|トヨタ自動車株式会社|内燃機関の可変動弁装置| JP2013516565A|2010-01-04|2013-05-13|ボーグワーナーインコーポレーテッド|オイル圧補助を有する位相器| DE102010009393A1|2010-02-26|2011-09-01|Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg|Device for the variable adjustment of the timing of gas exchange valves of an internal combustion engine| CN103109050B|2010-10-04|2015-08-19|博格华纳公司|具有默认模式的可变凸轮轴正时机构| CN103168152B|2010-11-02|2015-10-21|博格华纳公司|凸轮扭矩致动-扭转辅助相位器| WO2012094324A1|2011-01-04|2012-07-12|Hilite Germany Gmbh|Valve timing control apparatus and method| DE112012001003T5|2011-04-01|2014-03-13|Borgwarner Inc.|Use of torsional energy to move an actuator| DE102011078818A1|2011-07-07|2013-01-10|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Verstellvorrichtung für hydraulische Nockenversteller mit Mittenverriegelung, Nockenwellenverstellsystem und Verbrennungskraftmaschine mit Nockenwellenverstellsystem| US8973542B2|2012-09-21|2015-03-10|Hilite Germany Gmbh|Centering slot for internal combustion engine| JP6093134B2|2012-09-24|2017-03-08|日立オートモティブシステムズ株式会社|Valve timing control device for internal combustion engine| US8904978B2|2012-11-02|2014-12-09|Ford Global Technologies, Llc|Variable cam timing system and method| DE102013202069A1|2013-02-08|2014-08-14|Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg|Stützscheibe für Patrone bei einem in einer Mittenposition verriegelbaren, hydraulischen Nockenwellenversteller des Flügelzellentyps| US9366161B2|2013-02-14|2016-06-14|Hilite Germany Gmbh|Hydraulic valve for an internal combustion engine| US8800515B1|2013-03-13|2014-08-12|Borgwarner Inc.|Cam torque actuated variable camshaft timing device with a bi-directional oil pressure bias circuit| DE102013204928A1|2013-03-20|2014-09-25|Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg|Hydraulischer Nockenwellenversteller mit zum Hydraulikmittelsteuern vorgesehenem Verriegelungspin zur Mittenverriegelung| DE102014206620A1|2014-04-07|2015-10-08|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Nockenwellenversteller mit Abflussventil| US9784143B2|2014-07-10|2017-10-10|Hilite Germany Gmbh|Mid lock directional supply and cam torsional recirculation| JP6464800B2|2014-08-29|2019-02-06|アイシン精機株式会社|弁開閉時期制御装置| US9540967B2|2014-09-04|2017-01-10|Hyundai Motor Company|System and method for preventing sticking of continuous variable valve timing locking-pin| US9587525B2|2014-10-21|2017-03-07|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| US9528399B2|2014-10-21|2016-12-27|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| US9410453B2|2014-10-21|2016-08-09|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| US9777604B2|2014-10-21|2017-10-03|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| US9611764B2|2014-10-21|2017-04-04|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| US9598985B2|2014-10-21|2017-03-21|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| US9988949B2|2014-10-21|2018-06-05|Ford Global Technologies, Llc|Method and system for variable cam timing device| KR101567250B1|2014-10-27|2015-11-06|현대자동차주식회사|전자적 액티브 락핀 제어방법을 적용한 중간위상 연속 가변 밸브 제어 시스템| DE102014222407B4|2014-11-03|2016-09-29|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Verkürzte Ölfließwege im CTA-Modus eines Nockenwellenverstellers| SE541128C2|2016-05-24|2019-04-16|Scania Cv Ab|High frequency switching variable cam timing phaser| CN109209548A|2017-06-30|2019-01-15|博格华纳公司|具有两个锁定位置的可变凸轮轴正时装置| DE102017126172B3|2017-11-09|2019-03-28|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Hydraulischer Nockenwellenversteller| DE102017126173B3|2017-11-09|2019-04-11|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Hydraulischer Nockenwellenversteller| DE102017126174A1|2017-11-09|2019-05-09|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Hydraulischer Nockenwellenversteller| DE102017126170A1|2017-11-09|2019-05-09|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Hydraulischer Nockenwellenversteller| DE102018103073B3|2018-02-12|2019-05-23|Schaeffler Technologies AG & Co. KG|Hydraulischer Nockenwellenversteller| WO2020056256A1|2018-09-13|2020-03-19|Borgwarner Inc.|Hybrid phaser with hydraulic lock in an intermediate position|
法律状态:
2011-08-24| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110823 | 2012-08-24| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120823 | 2013-01-24| TRDD| Decision of grant or rejection written| 2013-02-06| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130205 | 2013-03-07| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130304 | 2013-03-08| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5216875 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 | 2013-03-11| FPAY| Renewal fee payment (event date is renewal date of database)|Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 | 2016-03-01| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2017-03-07| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2018-03-06| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2019-03-05| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2020-02-28| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2021-02-26| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|